10Ks!出新規、カケモという未知の世界

3月4月どちらの月か忘れたが、私はKAT-TUNのライブチケットを気付いたら手にしていた。

その時点では片足を突っ込んでいる程度、だからチケツイが流れる中、公演は東京だけにしたし、名古屋大阪のコンは「KAT-TUNの為に遠征するのもな〜まだ知らない部類だし」と様子を見ておくだけにとどまった。

そもそも何で嵐が好きな私が入ろうと思ったかというと、KAT-TUNの演出ってどうなんだろう」という単純な興味からであり、メンバーには片足を突っ込みながらもそれ以上の気持ちでも以下でも無い状態。

KAT-TUNファンに失礼かもしれない、と思いながらも結局私はそのまま当日を迎えていた。

 

私がKAT-TUNを認識したのは「ごくせん」、永遠の新規といわれる1つの特徴的ポイントにて。

気付いたら周りはごくせんだし、何かとD-51が流れるし、当時2次オタ真っ盛りな私ですらごくせんを認識するぐらいには流行っていた。漫画雑誌に載っていた仁亀のインタビュー、それだけは暫く保存していたのを今でも思い出す。

しかし、その「永遠の新規」ポイントでは2人に対しての熱量は無く、「かっこいいし気になるけど別にそこまでになれないな」と勝手に悟り、KAT-TUNというジャニーズグループを知っただけにとどまる。

 

その後2次オタを経て、私は嵐に落ちた。

 

嵐では松本担、彼の世間的イメージと嵐間でのイメージとのギャップに見事やられ、その後嵐を知っていくうちに同い年同士の関係性に心を撃ち抜かれる事となり、末ズ……いわゆる松本と二宮を追う日々となり得ていた。

そんな中で起きた、ある出来事。

 

ベストアーティストでの脱退発表。

 

もちろん、ベスアだけではなく今までの脱退発表時にはワイドショーを見ていたけれども、目の前(といってもテレビ)で起きた事が重すぎてあの瞬間絶句しかできずにいた。ベスアは容量不足で撮れていなかったのだけれども、今考えるとそれで良かった気がする。

周りの嵐担、私も「アイドルが契約の判子を押してくれる事に感謝だね」と良い方向で締めくくられたわけだが。

 

いや、なにこれ。

 

私は非常に苦しくなったし、嵐担がそれで締めくくるのが内心もやもやしていた。確かに所詮他人事、グループは違う。

それでも何か違くない?と思った、それが、片足を突っ込むきっかけというわけだ。

その後は私もベスアは割と忘れて(笑)、KAT-TUNが夜中にやっていればたまにチャンネルを合わせるぐらいで、録画はしておらず、そのまま日々が過ぎていった。野球大会は二宮目当てでいったのにまさかのKAT-TUN全員が揃い、ええええと衝撃を受けた。

初っ端から「入り口出口……あ」とかやる亀梨くんがもちろん可愛かったし帝王は解説も帝王。上田さんは喋っていたのだろうが私のポンコツな耳は聞き取れず。ばっちり見てはいたものの、まだ沼には落ちていなかった(が、Mステはきちんと録れていた、我ながら恐ろしい)。

アルバムを借り始めたのはそのあと、すべて曲が良すぎて訳の分からない方向に自分が行き始めていき、「ライブで曲聴けるの嬉しい……」と熱量も高まり、気付いたら片足は膝ぐらいまで浸かっていた。

 

いよいよ当日。私は気付いたら6時前には列に並んでいた、物販の列は予想していたより短く、余裕綽々。嵐で慣れ過ぎていたせいかもしれない、炎天下に比べればたまに暴風が吹くぐらいどうってことない。私は事前に小説を4冊持ってきていたものの、結局2冊で終わった。というのも4/29は物販が早まったからで、この時点で私は「KAT-TUNすごいな」とテンションが上がりまくった。

ちなみに沼に落ちるとは思わずその場ではパンフレットを買わなかった事、今でも若干後悔している。

スタバではお姉さんが何のイベントなんですか?と聞いてくれ10Ksの文字をカップに入れてくれた。絶対知っているうえで聞いてくるあたりの心意気、さすがスタバ。セブンはじゃがりこで「10Ks!」とやってくれていたし発見する度に楽しくて仕方がない。ライブ前ハイ。

 

私は当日、2人で入ったけれどもチケットは別々の座席だったので個々で着席。2階、40ゲートだ。となりの方々は親子のようで男の子もいた。仲良いなと思いながらも私はひっそりとライブを見ている……つもりだった。

 

いや、ひっそりできねえ。

 

掛けていた眼鏡が吹っ飛ぶんじゃないかと思うくらい初っ端から声を出した。ポスター抽選で40ゲート!YEAHーー!! で何回も叫んだ。

そして生歌が、こんなに力強いと思ったのは、嵐以来だった。

 

隣の方ノリノリ。私もペンライトノリノリで振る。リアフェの振りは前の人を見ながらも参加した。勝手に体が動く。あれれれ私なにしてるんだろ。

バクステ正面寄り、見下ろしが非常に良い、基本はモニターだけどもバクステに来たらバクステに目がいっていた。あれあれあれ。こんなはずでは。

メインステは船、そこから伸びる鎖、錨。座席はハート。ペンライトの色がどうりで一色なのかと気付いた瞬間に鳥肌が経った。計算し尽くされた美しい景色、心の底から素晴らしいと思った。

MCも長く、嵐しか知らないとしては衝撃だった、こんなに長くていいの?? 後ろ向かれて拗ねちゃう上田くん可愛いね?バイク走らせちゃうのも可愛いね? 中丸くんは丸眼鏡とてつもなく似合うね? 弄られる為のものじゃないと主張するのかわいね? HBB面白いね? 亀ちゃんはソロ間違えちゃったね? ほっぺくっついただけで動揺してる姿かわいね?笑顔可愛いよね?

 

可愛いしか言えねえわばかやろう。

 

MOONに関しても私は3人が可愛いと思っている。完全に息子たちの成長を見守る保護者目線。狂ってる?ありがとうございます、褒め言葉です。

 

3人だけしかステージにいないのに、寂しさは全く漂っていなかったし、確かに見応えがあった。曲の世界観に引き込まれる。

特効と曲が見事にシンクロし、そこにしかない「KAT-TUN」が成立していた。特効にビックリはしなかった、むしろワクワクした。次はどんなの来るかな、と。

 

 楽しいおもろいテンションハイ!

 嬉しい楽しい大好き!と、某歌詞のよう。KAT-TUNへの株がぐん、と上がり、挙句挨拶時には泣きそうになる初めて現場に入った私、涙腺緩々である。隣の人たちと手を繋いだ瞬間、本当に周りの人たち、KAT-TUN、優しさが形となって現れたようでさらに涙が溜まっていた。これからもあの瞬間は忘れる事がないだろうと思う。

 

ライブ後、楽しかったね演出すごいねと語る熱が冷めなかった。だがしかし、私、嵐担。

アイラブアラシ。

ワクワクがあるのを思い出し、この時点ではまた行きたいけどファンクラブには入るまい、と決意していた。レポも見ないだろうなーと。

 

その、翌日。私のtwitter

4/30KAT-TUN レポ」検索!

 

だめじゃん! twitter思い切り検索しちゃってるじゃん!流れてくるのにふぁぼしてんじゃん!リアルに頭を抱えた。それに気づいてア…ア…しか言えなかった。カオナシかお前は。5/1オーラスレポもばっちり検索していた。泣いた。レポを見て泣いた。

そして認めた、私はKAT-TUNという沼に落ちたのだと。ワイドショーばっちり録ったし5/2にはFCに入会していた、KAT-TUNモニタリングを何十回も再生していた、シングルやDVDにはお金を使わない予定が気付いたらDVDもCDも買っていた、電話履歴がCDショップで埋まっていった、

 

気付いたらKAT-TUN用のアカウント作っていた。

 

本当に、まさかこんな事になるなんて思わず今でも少し信じづらくなる。KAT-TUNの勉強をしていくうちに嵐もおろそかになるかなと思ったものの、相変わらず潤は天使で可愛い、好きな気持ちは衰える事がない。むしろ亀ちゃんとの共通点を見つけてより好きになる。

 

私は嵐が大好きだ、同時にKAT-TUNが大好きだ。

 

3人を応援したいという気持ちも全く衰える事はない。だからといって私は6人や5人、4人を否定する事はしないし、嫌悪感は抱かない。むしろ否定をすれば、3人を否定する事に繋がると考えている、6人の時も5人の時も4人の時も今のKAT-TUNのメンバーたちはずっとずっと努力を積み重ねたから、こんなに力強いグループへと進化を遂げることになったのだとつくづく思う。

だけど脱退したメンバーを私は追わない、何故なら私は「今」のKAT-TUNが好きだから。私は「今」のKAT-TUNの担当だから。脱退メンはそれぞれの担当が彼らを応援し続けてほしいし、彼らもそれぞれの場所でスポットライトを浴びていてほしい。

そして私は彼らにお礼を言いたい。


「ありがとう」と。

 ありがとうと言えば私の祖父もだ。

私が落ちる前にKAT-TUNの楽曲を何でか知っていたのは大概祖父がGoing!を観ていたからだ、ありがとうじいちゃん……オタの歴史にはいつもあなたがいたよ(涙)


カケモという未知の世界に踏み出してしまった私だけれども、どちらも応援の手を緩めることはない、全力で応援し続ける。覚悟は既にした、代償として貯金が減るのは仕方がない。私は今日も元気よく、ネットの海を漂いつつ電話を掛けCDを探すのだ。今日も元気に振込振込♪


最初はカケモに引け目があったけど、この2つのグループが好きという気持ちは到底変わらないだろう。ここに書いたのはカケモという私の存在を自分でも再認識するため。

 

さあ、準備はいいか。


問いかけの答はYESだ。